私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中
《ピンポーン》
静けさの中、誰かが来たことを知らせるチャイムが鳴る。
ガチャリ、とドアを開けると。
「来ちゃった。」
なんて、可愛らしい笑顔を浮かべる冬子さんがいた。
冬子さんを部屋に招き入れた私は、
キッチンで紅茶を用意する。
「冬子さん、紅茶どうぞ。」
「あ、ありがとうっ」
紅茶を出してから、私も冬子さんの隣に
座って紅茶を一口飲む。
「夏織ちゃん、顔色悪いんじゃない?」
私を、心配そうな顔が覗き込んでくる。