私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


ガチャリ!


「は……?」


いきなりのドアの音に驚いていると間髪入れずに、慌ただしい足音が耳に入ってきた。


『……っ夏織』


「え、何で隼がいるのっ」


『え?』


「え?」


「お、来たわね隼くん!」


きょとんとした表情のまま固まる私達とは対照的に、ニコニコ笑う冬子さん。

なになに、どういうこと?


『冬子さん、もしかして……』


「騙したの、ごめんね。」


その言葉に、はぁぁぁーと盛大なため息を吐き出した隼。

今だに状況が分からない私だけが
置いてけぼりだ。


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