私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中
『なんだ、そっか……良かった。』
「ちょっと、何がなんだか
分からないんだけど…」
『冬子さんから電話あったんだよ、
“夏織が倒れた”って。』
その言葉に、冬子さんの顔を見れば
クスリと笑われて。
「蓮に、そう電話をかけろって
言われたのよ。」
「お兄さんが……」
お兄さんは、私が元気をなくしてることを知ってたのだろうか?
でも、どうして?
「嘘ついて相手を守ることは、
いいと思うけどね、
ーーその嘘のせいで相手が傷ついたら
意味ないのよ。ね?」
『そ、うですよね。』