私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


「へぇー、そうなんだ。」


『俺キスできないからさ。』


「う、うん。」


やけに真剣な表情で、ぐ、と顔を近づけてくる隼に思わず顔が熱くなる。


『ん、』


そう言って、私の目の前に突きつけられれたのは“隼の長くて綺麗な指”。

……いやいや、指?
キスって指でするものだっけ。


「……何がしたいんですか、隼さん」


『キスがしたいんですよ、夏織さん。』


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