私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中
『それにしても、最近の雑誌は
過激すぎない?』
このキスの仕方が書いてあった雑誌に、
目を向けながら隼はそう言った。
「それ、冬子さんが
今日もってきてくれたの。」
『(……夏織に悪影響だな。)』
返事もくれずに、難しい顔のまま雑誌と睨めっこをする隼。
なにを、雑誌相手にそんなに真剣に考えることがあるんだろうか。
『は?』
「え、?」
ページをめくっていた手を止めたかと思うと眉間に皺を寄せて不快な声を出す。