私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中
「へぇー。変わったなお前。」
「…もう高校生じゃないので。」
重苦しい沈黙が2人の間に流れて。
私の隣を、笑顔の恋人が
通り過ぎていく。
「“あの写真”見た?」
「…見ま、した」
駄目だ、どうしても声が震える。
落ち着かなきゃ、落ち着かなきゃ。
「今日来たのは、写真を取り下げて
もらうためなんだろ?」
「は、い。」
「お前は、ーーーーーー。」
「っっ……」
先生の口から発せられた“その”言葉に、私は短い息を吐き出す。