私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


『はい、できた。』


「あ、ありがとう。」


『じゃ、俺寝るね。』


その言葉に思わず拍子抜けしてしまう。だって、勘のいい隼が気づかない訳がない。


(甘い匂い…か。)


気づかないふりでもしてくれたのかな、なんて思いながら私はまたキッチンへ。


指に巻かれた絆創膏を見て
頬が緩んだことは内緒である。
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