私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


『夏織にとって怖い事ってなに?』


「おばけ、とか?」


『そうじゃなくて、本当に怖い事は?』


「………結婚、すること」


その言葉が、自分の口から出せたことに
安心して小さく息を吐き出す。


『うん、そうだよな。』


ゆるりとした動作で、私の手を握りしめるのはその冷たい手。


「隼、私たち結婚するの……?」


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