私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


決まって何かを仕掛けてくる時だ。


『よいしょ、と。』


背中から離れた隼は、私の隣に座ってきた訳だけど。


『夏織、』


「…何ですか。」


『キスしていいですかね。』


返事も待たずに、私の顎を引き寄せた隼は“いつも通り”のキスをする。


「っは……」


息苦しくて開いた口の隙間から、熱いそれが入ってきて。


「は、……っあ」


途切れ途切れに口からもれる自分の声に、ますます体温が上がっていく。

だって、こんなの。






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