私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中
「………、」
結婚したのだから、土日はなるべく家にいてほしい。
もっと話したり、触れあったりしたい。
「、違う。」
きっと、答えはもっと“単純”なはず。
ーーーーAM1:20
「ねえ、隼……?」
ベッドで寝ている隼の隣に腰を下ろした私はそう問いかける。
「ーーーーーーーー。」
目を覚まさない隼の耳元に口を寄せて、
自分なりに導きだしたその“単純”な答えを囁けば。
『、夏織。』
やっぱり起きていたらしい隼は、心底嬉しそうに私の名前を呼んで。
「…ちょ、待って!」
『しー。』
その口元に妖艶な笑みを浮かべながら
私の身体を、ぐっと引き寄せた。