私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


『俺だってーーーーーーーー。』


隼の胸に顔をうずめながら聞くその声は、言葉は、何度聞いたって飽きることはないんだろう。


『あー。夏織があったかいせいで
眠くなってきた。』


¨眠くなってきた¨という言葉とは裏腹に、その手は私の脇腹をくすぐる。


「っその触り方」


抗議をしようと顔をあげれば、余裕のある笑みを浮かべた隼がいて。


「…なんでもありません。」


これは言っても無駄だな、と抗議をする気さえ失せてしまった。






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