私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中

ーーーーAM2:00


『夏織、あれは狡い。』


私を後ろから抱きしめるようにして座っている隼は、不満そうに声を出した。


「……だって、恥ずかしいし。」


『タオル巻いたまま入るなんて
聞いてなかったんですけど。』


「はだかで入るとも
言ってないんですけど。」


拗ねたような口調をからかうように真似した。


『はぁぁぁーー』


盛大なため息を吐くあたり、かなり期待してたんだろう、と心のなかで推測する。


『意地悪。』


「いつもの仕返しー。」


優位に立てるというのは、なかなか気分が良い。

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