私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中
ーーーーAM3:52《隼side》
『……夏織、寝た?』
すぅすぅ、と寝息をたてる彼女にほっと胸を撫で下ろす。
ーー夏織と同棲し始めて、もうすぐ2年になるけれど、
『…何にそんな怯えてるの?』
夏織が悲しい顔をする理由を俺は知らない。
「……しゅん?何か言った?」
『あれ、起こしちゃった?』
「……しゅんの夢みた、よ。」
頭が起ききってないときの
夏織ほど、可愛いものはないと思う。
『どんな夢だった?』
「……へへ」
『へへ、じゃ分からないってば。』
「…………。」
あーあ、寝ちゃったか。