私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


『出てってほしい?』


そりゃもう、心の奥底から!!


『可愛くおねだりしてみなよ。』


「……は?」


『ほら、早くー。』


なに笑ってんのコイツ。
…生粋のへんたいだ。

かなり屈辱ではあるけれど、
この状況を打破するには……


「……何でもっ、しますから
お願いしま、す。」


『……っっ』


いや、何で隼が赤くなるのよ。


『ごめん、いや、その。
可愛すぎてびっくりした。』


……なんか隼が可愛い。


『リビングで待って、る。』


赤い顔をしたまま、浴室の扉を閉めて出ていった隼に、私の顔まで赤くなったのは、言うまでもない。
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