女子に壁ドンされるまで。
高女子力。
ある昼休み、僕は友達とグラウンドでサッカーをしていた。
ボンッ
「あー!たっくん、わりぃ〜〜。」
友達が手を合わせて、バツの悪そうな顔をしている。
『もうー。たっくんって言うなー!』
男にまでたっくんと言われるのはさすがに気持ち悪い。
「あはは!ごめんって、なぎ(笑)」
僕は、校舎の方へ勢いよく飛んでいったボールを追いかけた。
コロコロ……
『はぁ。飛ばしすぎだよ、中村〜。』
ん?
ボールが転がっていったその先の花壇に誰かいる。