女子に壁ドンされるまで。
『僕の人生の中で、こんなに朝早く来るのって初めてだな〜。』
ノコノコノコ……
誰もいない廊下を歩く。
僕は前日に机の中に携帯を忘れ、落ち着かなくていつもより早く学校に来ていた。
ガラガラ…
『まだ誰も来てない!一番かな!』
『あった!よかったーー!!』
携帯を無事、救出しました!
すると、そこに花瓶を持った沖田さんが入ってきた。
「く、草凪!あんた今日、なんでこんなに来るの早いのよ!」
『昨日、携帯忘れちゃって落ち着かなくて!沖田さんこそ、こんなに朝早くきてんだね!』
「こ、これは………。」
『花瓶のお水抜いてカラカラにしてやろうと思ったの?(笑)』
「そう、それよ!」
『(笑)沖田さんって植物と動物に優しいんだね!僕にもそれぐらい優しくしてくれたら嬉しいのに!』
「う、うるさいっ!」
カタン
沖田さんは、花瓶を置いて教室を出ていった。
きっと毎朝、お水変えてるんだね。
なかなかできることじゃないよ。