好き✕好き


「それは、困るよな?美愛」


捺実ちゃんの言葉に反応する低く甘い声。


パッと後ろを振り向くとこちらも意地悪に笑っている透李君がいた。


「困るよな?って言われても……」


「あ?朝なんか、いきなり"透李君…「ああーー!!
言わないでー!!」


私は、全身全霊で透李君の口を塞いだ。


あー……危うく言われるところだった……

あれをここで言われたら一生分の恥なのに…

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