好き✕好き
「ダメっ!絶対にダメ!」
「はいはい。わかったよ」
「もうー。美愛ってば焦れったいわね!まあ、いっか!」
捺実ちゃんは、ルンルンと自分の席に座った。
それに続いて、私も座る。
最後に、透李君も座った。
「ねえ〜透李君〜!」
「透李君〜!放課後空いてるぅ?」
あたしが離れた瞬間に透李君に近づく女の子。
はあ……やだなぁ……いくら、透李君と突き合っているとしても透李君が他の子に触られるのはヤダ。
私、嫌な子だよね……。