好き✕好き


しばらく、見てると捺実ちゃんが滑り終わりあたしたちのところにきた。


「美愛、怪我しなかったのねっ!良かったよかった!

あたし、来るときいつも上級コースだったからなんと戸惑いもなく来ちゃって、運動音痴の美愛連れて……。美愛は上級無理だもんね!」


「えっ?!いつも?!捺実ちゃんてスキー初めてじゃないの?」


「あれ?言ってなかったっけ?あたしのお母さん、スキーのインストラクターしてるんだよー。だから、よく、行くんだ」


なるほどっ!

だから、あんなにうまいのか……

そんな、捺実ちゃんについてってス滑るなんてなんて馬鹿なんでしょうか……私は……
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