好き✕好き


「は?……ハァ……寒いんだろ。手繋いでやるつってんの」


透李君は、呆れたようにため息をついた。


あっ!なんだっ……私ってばなんて失礼な勘違いを……!!


「ご、ごめんね!私、お金が欲しいのかと…」


「ハア?彼女から、金なんか取るかよ。良いから、手出せ」


透李君の、言うとおり手を出すとギュッと握られた。

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