余命宣告少女に恋をした病持ちの少年

少年と少女の出会い



夜。


1人の少女が搬送された。








この病院はつい最近にできた。
と言っても以前まで建っていた病院が壊されることになったからだ。


僕、今宵屋 渚、15歳は3年前から入院している。
以前の病院では看護師さんや医師の方たちと親しく、暇なときはよくお話をしていた。


いつもと変わらず僕はここに存在する。

…もう少しでなくなる命だけど。


僕の病気はがんらしい。
ここまで生きてきたことが奇跡だと医者に言われた。

そろそろ覚悟した方がいいらしい。



そんなある日、僕の病室に新しい子が入ってきた。


女の子だ。


どんな子だろうと思い、顔を見てみた。



________刹那、その子と目が合った


「あ…」
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