天才な彼を笑わす方法
娘さんに、会う…?
会えば、笑い方が、わかる…?
僕は何故か、
強くその言葉に惹かれたんだ…。
「父さん、母さん。
僕、アメリカ行き止めても良いかな?」
夕食中切り出すと、父さんも母さんも驚いていた。
「お兄ちゃん!
ナナの近くにいてくれるの!?」
「うん」
「ヤッタァ!
ナナ、もっとお兄ちゃんに勉強教えてもらいたァい!」
すでに食べ終わっていや七美が、僕に抱きつく。
「…後悔はしないのか?」
「うん。
ただ、別にお願いがあるんだ」
「何かしら?」
「土木沢高校特進クラスに入りたいんだ」
「まぁ…」
土木沢高校特進クラスの名は高く、父さんも母さんも驚いていた。
「前に家に来た副所長さんには、僕から言う。
僕、勉強はこれからも続けるけど、自分のために生きても、良いかなって」
僕の主張に、父さんも母さんも喜んでくれた。