天才な彼を笑わす方法
「お姉さんは、お兄ちゃんの知り合いですか?」
こんな小さいのに敬語を!
お兄ちゃんに似ちゃ、将来が心配だよ…。
「お姉さん、聞いているんですか?」
「え?あ、聞いているよ」
「で?」
「…あぁ、私はお兄ちゃんの、クラスメイトだよ」
そういえば、あの告白は何?
信じて良いわけ?
あの時瀬川熱出てたわけでしょ?
熱のせいで変なこと言ったとか?
「本当ですか。
ナナのお兄ちゃんだから、手を出したら許しませんよ」
お兄ちゃん大好きなんだ…。
変人にならないか、心配だよ……。
「七美何言っているのよ!」
「お兄ちゃんはナナのだもん。
さっきもサクラってお姉さん来ていたけど、お兄ちゃんは誰にも譲らないから!」
桜ちゃん…。
来ていたんだ。
「でも桜さん言っていたでしょ?
七美のお兄ちゃんは、桜さんのじゃないって」
桜ちゃん…そんなことを?