天才な彼を笑わす方法
そこに何か書いた瀬川は、私に紙を見せてきた。
そこには、私以上に綺麗な字で、書いてあった。
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瀬川 七音
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「何て読むの?」
「…セガワ ナオ」
「ナオ!?」
た、確かに男にもナオって使うけど…。
瀬川には似合わない名前だ。
「宮野。
お前今、俺に対して失礼なこと思ってねぇだろうな?」
「き、気のせいだよ!」
「いや、図星だな。
その目の泳ぎっぷりは、嘘ついている証拠だ」
いやぁー!
瀬川、怖い!!
「ナオ」
「え?」
「俺に対して失礼なこと思った罰だ。
俺のこと、ナオって呼べよ。
瀬川じゃなくてよ…」
「ふぇっ!?」
瀬川、かなりドSな上、俺様!?