天才な彼を笑わす方法
10~天才な彼を笑わす方法~
☆☆☆
それから2日後。
七音は無事退院。
まぁ元々病気ではないし。
安静を取っての入院だったからね。
「お久しぶりですわ瀬川様!」
「大丈夫か瀬川」
「心配しましたよォ先輩!」
鳳和歌奈さん、宇佐美光一くん、宇佐美一光先輩が相変わらずの笑顔で、正門に立っていた。
かなり美女とかなりイケメン兄弟なので、普通クラスや特進クラス関係なく、3人を生徒たちは眺めていた。
うん。確かに目の保養だわ。
「お久しぶりです、皆さん。
ご心配おかけしました」
その上3人に挨拶したのが、この中でダントツにイケメンな瀬川七音だから、ますます周りから黄色い声が上がる。
てか七音、敬語に戻っているし。
まぁ良いか。七音っぽいし。
「先輩~」
若干涙目で七音に抱きつく宇佐美先輩。
「ウサギ?離れていただけますか?」
あぁ、七音の笑みが怖いっ。