天才な彼を笑わす方法
「カナコ。
これ壊れていないわよ」
「え!?」
「早く準備しなさい。
このままだと遅刻するわよ」
「お、お母さん何でそんなに呑気なの!?」
「カナコが遅刻なんていつものことだもの。
慣れたわよ」
慣れたわよって、お母さん~!
「朝ご飯はおにぎりだから、行きながら食べなさい。
ほら、お弁当。
そして、早く着替えちゃいなさい」
「は~い!」
は、早くしないと、8時半に鳴るチャイムに間に合わない!
8時半を過ぎてしまうと、遅刻になってしまうからね!!
急いで身支度をする私は、着替えながらついていたテレビを見た。
テレビにはイケメンの男の子がうつっていた。
「イケメン~!」
まるでアイドルだわ!!
「カナコ何しているの?早くしなさい」
「わかっているよー。
ねぇお母さん、このイケメン、誰?」
「あら。
カナコは瀬川くんを知らないの?」
「セガワくん?」
誰よそれ。
有名人なの?