天才な彼を笑わす方法
3~テスト対策勉強会~







☆☆☆




遠足から帰って数か月後。

季節はすっかり暖かな春から、暑い夏へと突入しそうな所に来ていた。

制服も冬服から夏服にチェンジ!

…ただ半袖になっただけ。



楽しかった遠足での日々は過ぎ去り。

すっかり特進クラスモードだ。




「ここテストに出すからなっ!」

「はいっ!」

「ちゃんと復習しておけよっ!」

「はいっ!!」

「提出物、必ず出せよっ!」

「はいっ!!!」




…ここは軍隊か何かですか?

そう思えるほど、土木沢高校第1学年特進クラスの生徒は、熱い。

外より暑いんじゃないかな…?



私のいる席は窓際だけあって、外から風が吹いてくる。

…生暖かいから、良いのか悪いのかは定かではない。




暑がりの私は、授業が始まって数分だけ経ったというのに、手汗をかいているため、シャーペンが湿っている。

…女としてどうなのよォこれは。











< 37 / 190 >

この作品をシェア

pagetop