天才な彼を笑わす方法
☆☆☆
遥華(はるか)市立土木沢高校。
どこにでもあるような普通の共学高校。
普通クラスと特進クラスに分かれている。
実は私、特進クラスなんだ。
と言っても、ギリギリで入学した。
土木沢高校自体はそんなに頭は良くないけど、特進クラスだけは他の進学校と同じぐらい頭が良い。
そして同時に結構なお金持ちたちも入る。
ん?
何故いかにも馬鹿そうな私が特進クラスだって?
失礼なこと聞くなぁ。
私、お父さんが大学の有名な教授さんでね。
お母さんは普通のパートなんだけどね。
お父さんは私を頭が良い秀才にしようとしたの。
こう見えて、中学では学年1位の成績だったんだよ。
まぁ井の中の蛙大海を知らず。
土木沢高校の特進クラスでは、ギリギリ入学なんだ。
いくら中学でトップと言ったって、私は他の中学の人たちとテストの点数を競ったことないし。
特進クラスに入学して、初めて自分の実力を知れたよね。
まぁ良いや。
私、宮野叶子(みやの・かなこ)
特進クラスでいっちょ頑張りますか!!