天才な彼を笑わす方法
宇佐美くんは、お盆をテーブルの上に置いた。
「たいしたおもてなしは出来ないけど。
どうぞ、自由にして行ってね」
お盆の上には、4人分のティーカップ。
高級そうな柄をしていて、割ったらマズいだろうなぁと思う。
中身は、毒々しい感じの雰囲気漂う、赤い液体。
…何これ。
「いただきますわ」
「…いただきます」
「どうぞ。
カナコさんも遠慮せずに飲んで」
「あ、ありがとう…」
和歌奈さんも瀬川も平気そうな顔で飲んでいる。
和歌奈さんは「美味しいわぁ」と頬を緩ませているほどだ。
「い、いただきます」
カップを掴み、口を付ける。
「…ッ!?」
な…
何じゃこりゃあ!!