天才な彼を笑わす方法
☆☆☆
数日後。
テスト返却日。
クラスにはテスト当日と同じような、緊張した雰囲気が漂っていた。
私も緊張して、現在凄くドキドキしています。
心臓、破裂しないか心配…。
特進クラスは普通クラスのテストの返し方とは違う。
答案用紙を返すのではなく、全ての教科の点数と、自分がクラスで何番目かが書いてある2つ折りの紙を渡されるのだ。
それから答案用紙を返し、どこを間違えたのか確認する。
特進クラスは全学年に1クラスしかないため、学年順位と言うのは出ない。
「じゃ、成績が良かった順から返すぞ」
何そのシステム!
早い方に名前を呼ばれた方が良いってこと?
「まず、瀬川」
「…はい」
う、さすが秀才。
「次、鳳」
「はい」
和歌奈さん!?
さすが入試2位通過だけあるなぁ。
「鳳と同位、宇佐美」
「はい」
確か入試も同時の2位だよね?
どれだけ2人は気が合うわけ?
それとも頭脳が同じなのかな??