天才な彼を笑わす方法
「次、宮野」
私!?
やった!成績上がったァ!!
貰いに行くと、本当に4位と書かれていた。
2位が2人いるから、3位は飛ばされるんだよね~。
「瀬川ァ!」
「……何ですか」
「私、成績上がったんだ!」
「……そうですか」
「瀬川は頭良いから羨ましいよなぁ。
ねぇ、何でそんなに頭良いの?」
そこまで聞き、瀬川の回答を待っていると、先生に「静かにしろ」って怒られちゃった。
結局瀬川の答えは聞けないままだった。
休み時間。
再び瀬川の元へ行く。
「瀬川。
何でそんなに頭良いの?」
「………」
「瀬川ぐらい頭良かったら、私も苦労しないのになぁ」
「…宮野さんは何故、そこまで成績にこだわるんですか?」
私が成績にこだわる理由?