天才な彼を笑わす方法






「鳳と宇佐美…?
もしかして、あの大財閥の!?

うわ~…さすが特進クラス!
頭良いだけじゃなくて、家柄も良いんですね!

あたしのお父さんは、理事長なんですけど、そんなに良い暮らしとかしていないですよ。
良いなぁお金持ちって、憧れちゃいますね」



1人で興奮する桜ちゃん。

さっき大人しそうに見えたのは、何故なんだろう?



「そういえば桜ちゃん。
桜ちゃんは、特進クラスに知り合いがいるんだよね?
名前なんて言うの?」



桜ちゃんのプチマシンガントークに驚き固まった和歌奈さんたち。

私は無理矢理話題を変えることにした。




「名前ですか?
教えていませんでしたっけ?」

「うん」

「名前はですね――――…」




桜ちゃんが言った瞬間。










ガラッ

後ろの扉が開いた。





「………」



立っていたのは、瀬川だった。








< 80 / 190 >

この作品をシェア

pagetop