天才な彼を笑わす方法
へぇ、お父さんが大学教授?
宮野弘って…かなり有名じゃないの。
その娘だから、特進クラス入れたのね?
「パパ」
「何だ?」
「秘密がママにバレたくなかったら、あたしに協力して?」
「……」
「この宮野叶子を、停学にして」
「はっ!?」
「良いでしょ。
それともあたしのお願いが聞けないの?」
「理由もなく停学に出来るかっ」
「じゃあママに話しちゃうわよ」
「……」
「嫌だったら停学にして」
「…無理だ」
「…そう」
あたしはスマホを取り出し、通話履歴の中からママを探す。
「待て桜!」
「じゃあ断らないでよ!」
「違う!
瀬川くんからの頼みなんだ!」
「え?」
なーくんの…?
「どういう意味よ…」