私が恋した最強ヤンキー様

待って待って‥。


みたことがあるかもしれない‥‥。



「‥‥あぁあーっ!」



思い出した!



「なんだよ梓いきなりそんな声あげて‥」


お兄ちゃんが呆れ顔で私を見る。



「‥‥この人前駅の近くで喧嘩してた人‼︎‼︎‼︎」




思わず指をさした上にこの人なんて言ってしまった。



「お、おい‥っ!
煌我さんに向かってこの人とか言うな」



や、やばい‥‥。
思い出した勢いで‥‥。


恐る恐る煌我さんに視線を向ける。



煌我さんは無表情だった。




やっぱり怖いよぉ‥。



「‥ごごごめんなさい」


私はビクビクしながら謝る。



「‥別に梓になら何て言われようが構わない」





‥‥‥‥‥‥‥うぇえ⁉︎



今何とおっしゃいました⁈




「‥‥煌我さん‥っ⁈
なんでそんな妹に甘いんですか?
梓と何かあったんですか!?」




お兄ちゃんは驚いた顔をする。



「‥‥絆創膏もらったから。
俺、あの日から何してても梓ばっか考えてる」




絆創膏‥‥?



あ‥そういえば駅前で喧嘩してた人にあげたんだっけ‥。


喧嘩が終わった後にすり傷だらけでベンチに寝転がってた。


なんかもう血がいたるところから出てて
放っておけなかったから絆創膏をあげた。


「‥梓が絆創膏?
お前、ヤンキー苦手なのによくそんなことしたな」



「だ、だって‥痛そうだったんだもん‥」



私だってそこまで冷徹人間じゃないよ‥。
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