私が恋した最強ヤンキー様
これがキスだとわかったのは唇が離れた後。
「‥へえー。
お前初キスだろ?」
「‥‥っ」
「‥図星だろ」
な、な、な、なにこの人っ‼︎‼︎
ありえない‥‥っ
私のファーストキスが‥‥。
いつか‥心から愛した人としようって
思ってたのに‥っ
パシン‥ッ
私の手はいつの間にか煌我さんの頬を叩いていた。
「最低‥‥っ!
あんたなんか好きになんない‥。
どんだけ顔がよくても心はあんたみたいな人に動かされない‥‥っ」
その言葉を言い残し階段を駆け上がって自分の部屋に行く。
部屋にこもると同時に涙がポロポロこぼれてくる。
私の大事なファーストキスだったのに‥‥っ。
よりによってあんな最低男に奪われるなんて‥。