赤い君と青い君。
次の日。
教室での朝のホームルーム。
キーンコーンカーンコーンー…
ガラッ
担任のバツイチが教室の中に
入ってきた。
あ、バツイチっていうのはアダナで
本名はハスナガ イチロウ。
名字と名前、それからバツイチと
いうこともあってアダナが
バツイチになった。
「おはよう。今日はホームルームの前に
新しい仲間を紹介するぞ。」
周りがざわざわと騒ぎ始める。
お。もうか…
もう少し先だと思ってた。
私は机の上で前のめりになる。
だって私の1000円かかってるんだもん!
さてさて、お顔拝見。
っと前に性別確認。
ガラッ
扉が開き転入生が入ってきた。
…あ、ズボンだ
男子だな
そしてお顔を…
わ。
『わ!イケメンだね!』
『ラッキー♪』
隣の女の子達の会話どうり、
転入生は「イケメンくん」だった。
長身の黒髪で蓮と争えるくらいの
イケメン。
…私の1000円がッ
バチっ
そう思って見てると転入生と
目があった。
え。何…
でもすぐ転入生くんは目をそらして
右後ろの窓側に着席した。
たまたま目が合っただけか‥