赤い君と青い君。
だけど蓮への気持ちが分かっても
このピアスは外せなかった。
だって今までずっと付けてたから、
今更外せなくて。
だからまた外せる時が来るまで
ずっとこれからも付けておく事にした。
「ごめん。岡田先生って誰かわかる?」
ボーッと窓の外を見てたら誰かに
声をかけられた。
振り返るとそこには転入生くん!!
「え、えーと、確か生物の先生だった
気がする…多分 生物準備室にいると
思うよ。」
近くで見ると本当イケメンだな。
「ありがと。まだ来たばかりで
分からなかったから助かった。」
「うん。」
彼は私に少しだけ微笑んで通り過ぎた。
…あれ。この笑顔見覚えある。
「はーる」
「? あ、蓮」
どき
もしかして転入生くんと話してたの
見られたかな。
「なに?」
「あのさ、今日一緒に帰らない?
今日久々に部活休みだから。」
「うんっいいよ」
あ、なんかドキドキしてきた。