地獄列車***史人、蘇りたり***
そういって、夏広叔父さんをキッと睨むと、私に振り向いて、

ふわっと微笑んだ。「雪、部屋に戻って明日の支度なさい。

明日から2学期でしょう。始業式で、転校生が紹介されるでしょうから、

制服がくしゃくしゃだと、みっともないでしょう。...ねっ」

そのあと、お母さんの笑みがくずれ、すっごく怖い顔になった。

「お兄ちゃんを怒ってからお母さんも行くから。ほら、い~ってらっしゃい。」

私は逃げるように3階にあがった。そのあと、「後もうすこしだから

来なくていいって言ったのに、お酒を飲みにやってきて、挙げ句に利博(としひろお父さん)さん困らしてっ」....というお母さんの叫び声と、夏広叔父さんの
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