イエローブーケ
だから、待たないってば!
時間……やばッ!電車に遅れちゃう!
急いで駅に向かう
寄り道なんてするんじゃなかった。
ドンッ!!
『………へぇ?』
よくわからないが、今私は地面に座り込んでいる
「すみません。大丈夫ですか?」
『えっ?あっ、はい』
そう言いながら
突然出された手に迷いもなく掴む
『どうも…すみません』
顔も見ずに頭をさげた
「いえ、ケガしませんでした?」
『……………』
その言葉でハッキリと相手の顔を見た私はフリーズしていた。
「あの…」
『ダ!
ダリジョウブです!!』
「エッ……あの…でも『ダイジョウブです!』