至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
……いつもそう。
あたしを守る使命があるのか知らないけど、自分がすべてを背負って処理して。
あたしはいつも、差し伸べられた手に沿って、歩んで来た。
守られるのが嫌なんて言ったら贅沢だけど。
あたしはいつまでも、何もできないままで。
お姉ちゃんの様になりたいのに、いつまでもなれないままで………。
だから、お姉ちゃんに対して劣等感を抱いてしまうんだ……。
突如道端で始まった、姉妹の言い争いに。
「とりあえず、中に入って話さねえ?」
まだあたしたちの横にいた烈さんが、楊枝を咥えながらそう促した。