至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
ううん。


そもそも、あたしのことなんて、実はあの車に乗る前から知ってたんじゃないの?



テルさんという人間が、ますます分からなくなってくる。




コーヒーを淹れ終えたテルさんが、ソファに座る。



あたしを見ても、気まずさや顔色を一つ変えないテルさんは、あのとき、玄関にあたしが居たことさえ分かっていなかったのかもしれない。


テルさんが、お姉ちゃんを見て、追いかけていったことさえ……。


もちろん、その先の行動をあたしが見ていたなんて夢にも思わず。


だったら、あたしへの態度が変わらないことに不思議はないけど……。
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