至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「凌牙は、虐待を受けていた」


穏やかに口から滑る言葉は、決して穏やかな内容じゃなくて。



……虐待……?



そんなことを聞きたくて言ったんじゃない。


あたしは、あの薬が何なのかを知りたかっただけで……。



「えと、あの……」


「実の母親に、だ」


それでも話をやめないテルさんは、戸惑うあたしを無視して話し続ける。


聞いたオマエが悪いとでも言うように。
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