至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「電気を消して眠れないのも、出来れば人に起こしてもらいたいのも、そう言う理由だ。目覚めたときに誰かがいないことが、不安につながる」


「え……」



もったいないと思って、前に消したことのある部屋の電気。


それには、こんな深い理由があったなんて……。



「烈や琉聖、もちろん大翔たちも詳しくは知らない。優月が凌牙の彼女だから教えた」


あたしに告げた理由までもを淡々と口にするテルさんにとって、そこはとても重要なことのように思えた。


灰雅の幹部でさえも知らない話を、いとも簡単に教えた。



それはまるで。


彼女なんだから、凌牙が抱えてる苦しみから引き揚げるのは簡単だろうと、挑発されたも同然のような気がする。
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