至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
いつもの和やかな空気になり、少しだけ心に余裕が出来たのもつかの間。


「旬、澤城のこと優月ちゃんに話した?」


その名前に、また緊張が走った。


「ああ」


旬に目配せした大翔は、次にあたしに目を向ける。


「っつーことで、優月ちゃん、ちょっと状況がマズくなったから色々気を付けてね。今回のことは学校内にまで忍び込まれたから、不可抗力っつったらそうなんだけど。

次はさすがにないからな」


「うん……」


一番緩い感じの大翔にまで釘を刺され、これはよほどの事態なんだと強く感じる。


もちろん、甘く見ていたつもりはないけど。


「さすがに男を女装させてまで、カエジョに警護を張れないだろうしな」


「そこまで……?」
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