至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
自分で恐ろしいことを言ってると思う。


だけど、聞いた噂を言ってしまった方が、保身になると思っただけ。


あとで、と言ったのも、"その先にまず……"があるからで。


先に言ってしまえば、そんなことできなくなるんじゃないかって。



チラッと視線を注ぎ、勇気を出して言ったあたしの言葉に対し。


「そうか」


否定してほしいのに、軽く受け流した挙句。


「じゃあ、あの子は何を期待して、俺の家に来る?」


「えっ?」


「その感情の先にあるものは、誰だって同じだろう」
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