至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
あたしが抱いているような複雑な想いなんてとっくの昔に超越してるのか、諦めたように頬を微かにあげる凌牙を見て。



……凌牙の苦悩は、どのくらい深いところまで続いているんだろう……。


……凌牙の苦悩は、一体いつから……そしていつまで続くんだろう……。



あたしは凌牙のことなんて、これっぽっちも知らなかったんだ。



灰雅の総長、そして次期柳迅会の会長という顔を持っている裏で、一体、どれだけの重いものを背負っているの……?



あたしには、凌牙を支えられる……?


……支えさせて……くれる……?



無力なあたしに、何が出来る……?





「優月」


声が、テルさんへと変わった。
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