至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
テルさんを見上げると、お姉ちゃんの影が浮かぶ……。


……テルさんは、お姉ちゃんと……。


「菜月さんは、当時一番小さかった和希をとても可愛がっていた。和希は0歳の時から双葉に居たから情も深かったんだろう」


「そう…だったんですか……」


お姉ちゃんが、和希を……。


「どこへ貰われていくかを知った上で、和希はヤクザにさせないで欲しいとずっと訴えていたんだ。元々、そう言う取引もあったからな。

菜月さんが言う約束っていうのは、そういうことだ」


「……」


10年以上も前にもらわれて行った和希のことを、今でも心配してたなんて。


面倒見のいい、お姉ちゃんらしい……。
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