至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「は?いちいち人聞きの悪いこと言うよな。性格ねじ曲がってんじゃねえのか?」


確かに、性格がいいっていう自覚はないけど。


「和希には言われたくない」


ねじ曲がってるなんて。


「はぁっ!?俺がなんだっつんだよっ!!」


そうやってムキになるところが子供っぽくて、思わずクスッと笑う。


脅したつもりはなくても、きっとバイクで中学校まで押し掛けた暴走族の和希に言われたら、ノーとは言えなかったに違いない。


経緯はどうあれ、若菜がテルさんの家へ行かなくなったんだから、結果オーライだ。



「こっちの独り言。

……あれ?今日は琉聖さんいないの?」


ふと周りを見渡すと、その存在感がどこか安心できる琉聖さんがいないことに気づいた。
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