至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「おいっ!今の絶対に言うなよ!琉聖さんに!あ、七海さんにもな」


結局、悪口と認めたような旬が、慌てて和希に言い聞かせる。


「言えるわけないだろ」


「うんうん」


和希の言葉に、あたしも無意識に大きくうなずいた。


本当だとして、そんなこと言えるわけがない。



それにしても……お兄さんが正反対に思えて仕方ない。


周りがよく見えて、気遣いが出来て、優しい琉聖さんとは。



七海さんの前でも、お兄さんはそんな人なんだろうか……。



……だから、七海さんは琉聖さんと……?



お兄さんが帰ってきたことで、琉聖さんと七海さんはどうなるんだろうと考えると、自分のことでもないのに、胸が苦しくなった。
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