至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「えっ?」


「俺が冗談なんて言ったらおかしいか?」


「いや……そういう訳じゃ…」


まるで心の中をのぞかれた様なことを言われて、ドキリとした。



でも、その通り。


あたしの中でのテルさんは、冗談なんて決して言わない、凌牙に忠誠を尽くす人……。



「どれだけ酷い男だと思われてるんだろうな」


そう言ったテルさんが、物憂げにフッと笑い。


「これでも、人を好きになったりもするんだけどな……」


次のお皿を手に取り、ポツリと呟いた。



「……」


それがお姉ちゃんのことだと分かるあたしは、なんて言ったらいいのか分からなかった。
< 339 / 815 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop